一般病棟に転職したいけど、病棟看護師ってどんな事をしているの?外来から病棟看護師に転職を考えているけど、転職できるか不安です。
一般病棟に転職を検討しているけど、病棟看護師の経験がない場合、どんな仕事内容があるのか気になりますよね。
そして、転職前に一度、どんな業務を行うのか知りたい。という方は多いかと思います。
看護師としての経験はあったとしても、上記の職場から一般病棟へ転職の場合、看護師の仕事内容に違いがありますので、覚えておくとよいかと思います。
当サイトの記事では、そんな悩みのある方に向けて、病棟看護師の仕事内容についてわかりやすく解説していきたいと思います。
こんにちわ!ナスメン君です!
転職サイトを利用したことがある現役看護師男性であるナスメン君が、既卒看護師の方に向けて、転職サイトの活用方法、看護師の仕事内容について、わかりやすく解説することを目的としたサイトを運営しています。
この記事を書いているひと
こんにちわ!ナスメン君です!
看護師・保健師の国家資格を保有しており、現在も現役看護師をしている働いている男性看護師です。
当サイトでは、『転職したいけど、うまく転職できるかどうか不安!』と思っている方や、『もっと、今よりもよい職場で働きたい。』と思っている方向けに、いまよりも自分らしく働く方法について解説しています!
実際に、僕は転職経験者ですが、転職して人生の幸福度は上がりました。ぜひ、転職を検討している方は、参考にしてみてください。
病棟看護師の仕事は多岐にわたりますが、おおきくわけると以下二つあります。
病棟看護師の仕事内容は大きくわけて2つある!
保健師助産師看護師法では、看護師の仕事は大きく分けると、以下2点とされています。
しかし、これだけでは具体的にどんな仕事内容なのか、残念ながらちょっとわかりにくいのが現状です。
なので、病棟経験や転職経験のある現役看護師のわたしがわかりやすく解説します。
1.医師の診療の補助
2.療養上の世話
1.医師の診療の補助
医師の診療の補助とは、診断に必要な検査の補助、治療のための処置や介助などがあるかと思います。医師の指示のもと補助を行う仕事になります。
2.療養上の世話
患者さんが安心して入院生活が過ごせるように療養上で必要な援助を行う仕事があります。
【病棟看護師の仕事内容】医師の診療の補助ってどんな事をするの?
病棟看護師の仕事内容において、医師の診療の補助とは、どんな業務なのか解説します。
病棟では、医師の指示があって、その指示に従って仕事をします。そのため、主治医の指示にもとずいた補助を行うものはすべて医師の診療の補助の枠組みにあるかな。と考えています。
具体的にどんな業務があるのか説明します。
診断に必要な検査の準備・介助
診断に必要な検査や処置などは医師が指示を出します。安全に検査できるように看護師が準備したり、安全に配慮して検査を介助していく必要があります。
診断に必要な検査といっても、多岐にわたりここで、すべてを紹介することはできません。また、覚える検査の種類も病院によって違うため、すべてを紹介することはできません。
しかし、その検査にあわせて看護師は事前に準備する必要があります。
具体的な検査例としては、診断をつけるための内視鏡検査、脳MRI検査、造影CT検査、エコー等があります。
実施するのは看護師ではないにしても、検査準備は看護師が行います。
検査といっても、いろんな検査があるよね!看護師は覚えるものが多いです!
治療に必要な医療処置の介助
治療に必要な医療処置の介助も看護師の業務です。医師が治療に必要だと感じた処置は、医師どうしで行う場合もありますが、一部看護師も介助することがあります。
この治療に必要な医療処置も、多岐にわたるため一概にひとつとはいえません。
具体的な医療処置の介助は、中心静脈カテーテル挿入の介助、気管内挿管の介助があります。これらも実施するのは医師ですが、それの介助は看護師が行います。
採血準備・実施
治療に必要なデーターを把握するための手段として血液データーが必要になります。これも、医師の指示にもとずいてどんな採血スピッツが必要なのかを看護師が確認・または準備をして、採血を採取します。
採血の種類においても、様々な項目があり、採血スピッツの種類もことなります。
病棟看護師の仕事として、採血を行う頻度は非常に高くなります。
注射・点滴業務
治療に必要な点滴や注射なども、医師の診療をスムーズに行うための看護師の仕事内容の一つです。
治療に必要な指示は医師が出してくれますが、その指示を安全に投与することは看護師の役目になります。注射や点滴の種類も病院や病棟によって、使用するものは異なりますので、覚える必要があります。
服薬管理
医師の指示で、必要な薬剤があれば処方されます。その服薬の管理を行うのも看護師の仕事内容の一つになります。
薬の管理について自己管理ができる患者さんであれば、自分で管理をしてもらうこともありますが、もし何らかの理由で管理が難しいという場合は、病棟で管理をして配薬もします。
これらも、医師の診療をスムーズに行うための看護師業務の一つであるといえるでしょう。
細かいことをいってしまうと、もっともっと医師の診療の補助としての業務はありますが、代表的なものにフォーカスして解説しました。
【病棟看護師の仕事内容】療養上の世話ってどんなことをするの?
次に解説するのは、療養上の世話の部分についてです。
療養上の世話については、看護師が情報収集してアセスメント(考察)をしてから、必要なケアを考えます。
その中でもごく一般的な看護師における介助を解説します。
バイタルサインチェック
バイタルサインのチェックに関しては、健康状態を把握するために毎日行います。療養上の世話というが、全身状態を把握するために必要な内容です。
一般病棟でも、血圧の回数等は、医師の指示によって異なります。1日1回の時もあれば、1日3回~5回測定してください。という指示もあります。これは看護師が毎日行うべき業務です。
食事介助・口腔ケアの業務
自分で食事を食べられることができる患者さんであれば、こうったケアは不要です。しかし、病院に入院している患者さんはすべての方が自分でおこなえる方ばかりではありません。
必要な患者さんに対して、食事の介助や口腔ケアをすることは必要なことであり、療養上の世話として看護師の仕事になります。
食事の形態や嚥下の状態などを把握して、どのように食事を介助していくのか、食事形態はこのままでよいのか?などを考えることも看護師の仕事になります。
排泄介助の業務
自分でトイレへいって排泄できる方はもちろん介助は不要ですが、一般病棟では排泄の介助を行う機会は多くなります。
そのため、トイレ(あるいはポータブルトイレ)まで車椅子で移動して安全に排泄が行えるよう介助することも看護師の仕事になります。
保清・入浴介助の業務
保清や入浴介助も看護師の仕事内容の一つです。
身体を清潔に保つという意味においては、毎日入浴できることが望ましいですが、病棟では毎日同じひとを入浴介助させるというのは現実的に難しい場合が多いです。
そのため、週に何回入浴介助するという日がきまっています。看護師が入浴介助をする病院もありますが、他職種と協力(介護福祉士)をして、入浴介助をすることもあります。
ベッドメイキング
ベッドメイキングは病棟看護師の仕事内容の一つです。
患者さんが退院した時や、毎週何曜日に行う等、病院によって決められた曜日で行っているところもありますが、看護師の仕事内容の一つです。
病院によっては、他職種がベッドメイキングを行う病院もありますが、基本的には看護師も行います。
体位交換の業務
体位交換の介助も看護師の仕事内容の一つです。
体位交換に関しては、自分でうまく寝返り動作ができない方に必要な援助です。同一部位で寝ていると、とこずれといって『褥瘡』が生じてしまう可能性がある患者に対して行います。
生活指導
生活指導も看護師の仕事内容の一つです。
自宅での生活に支障あるいは問題がある場合、同じことを繰り返すことでまた入院をしてしまう可能性があります。その時に看護師として生活での注意点を説明することで、同じように入院することを防ぐあるいは軽減するために行います。
生活指導といっても、かかえる問題は患者さんによって違いますし、その問題点は多岐にわたります。ここではすべて説明しきれませんが、病棟看護師の仕事として生活指導は必要である。と理解しておきましょう。
【病棟看護師の仕事内容】その他の行うべき一般業務
その他、一般病棟での看護師の仕事内容には上記で解説したもの以外にももっとももっといろいろな事があります。
ほんの一部ですが、病棟でその他おこなう業務について解説します。
入院・転院・退院患者さんの対応
一般病棟でも入院や退院への対応業務は看護師の仕事内容の一つです。
入院に関しては、患者さんの状態を把握し、医師から指示をもらい、その指示を病棟看護師間で共有できるようにしておく必要があります。紙カルテや、電子カルテなどに情報共有できるよう、必要な項目を記載する必要があります。
退院の時も、生活においての注意点の説明や、次回外来の予約をとったりとやるべきことはいろいろあります。
看護記録の入力
毎日の看護記録の入力も看護師の仕事内容の一つです。
患者さんの日々の様子を把握するために、記録にのこして看護援助につなげる目的があります。また、看護記録の書き方は病院によって異なりますので、転職時に確認しておくとよいでしょう。また、紙カルテ、電子カルテなどのがあります。
アナムネーゼ聴取
アナムネーゼの聴取も看護師の仕事内容の一つです。
アナムネーゼとは、入院する前はどんな生活をしていたのかを知るための情報シートになります。その情報シートを家族もしくは本人から情報をとり、アセスメントして看護計画を立案することも病棟看護師の仕事内容になります。
転院調整・看護サマリー
転院調整なども病棟看護師の仕事内容の一つになります。
院内に、ソーシャルワーカーがいる場合、転院調整などはすべて行ってくれる病院もありますが、看護師が転院調整の介入を行う場合もあります。ここも病院により大きく異なります。
申し送り
勤務交代者への情報を共有するために、申し送りをすることも看護師の仕事内容の一つになります。
看護記録で申し送りの内容が十分あるいは詳細に伝わればよいですが、なかなか記録上だけで伝えるのは難しいことがあります。そういったときは、記録ではなく口頭で申し送りが必要になります。
また、次の勤務者に日誌を申し送るなどの業務も行う必要があります。
リーダー業務
リーダー業務を行うことも看護師の仕事内容の一つになります。
リーダー業務ってどんなことをするの?と思われるかもしれませんが、リーダー業務は、先生との調整役、先生からの指示うけ、受け持ち看護師のわかりやすく伝達、病棟全体の統括の役割があります。
病棟全体を把握し、患者さんの容態、業務調整などの役割があり、結構責任がある業務の中の一つです。リーダー業務は病院によっても、進め方は異なるますが、おそらく2~3年目以上の看護師が行っている場合がほとんどです。
転職をしていきなりリーダー業務を任せられる事はほぼないかと思いますが、転職をして今後行っていくんだ。ということを理解しておきましょう。
物品の補充や整理
必要物品の補充も看護師の仕事内容の一つです。
医療に関する必要物品は外部から届きますが、病棟看護師は救急カートのチェックや補充、薬剤のチェック・管理・補充などがあります。
また、病棟でよく使用する必要物品に関しても、整理や管理なども行います。
カンファレンス
カンファレンスを行うことも看護師の仕事内容の一つです。
カンファレンスは、看護師スタッフ間で、入院患者さんの紹介、患者さんの問題点の明確化、情報共有、注意喚起などがあります。
ナースコール対応
ナースコール対応も看護師の仕事内容の一つです。
ナースコールには、患者さんからの呼び出し、スタッフからの緊急コールなどがあります。いずれもコールもすぐに対応する必要があり、詰め所にいる方がすぐに対応する必要があります。
急変対応
急変対応も看護師の仕事内容の一つです。
急変対応は他の職種(医師・放射線技師・検査科など)も対応にあたりますが、基本は医師とともに看護師が初期対応をする場合がほとんどです。急変対応場面では、蘇生処置を行うのか、延命処置を希望されないのかによっても、大きく対応は異なります。しかし、基本的には方針がきまっていない場合がほとんどなので、医師への連絡、患者さんへの対応、スタッフ要請、家族対応などを同時に行う必要があります。
看取りの対応
看取りの対応も看護師の仕事内容の一つです。
看取りは、最期のときをむかえたときに行うケアであったり、死亡診断書の対応、葬儀屋さんがきて病院から出るまでの対応のことをさします。また、家族と故人の時間を大切にするような配慮も大切になってきます。
病棟の看護師はやることって多いんだね。
今回紹介した例は、病棟看護師の業務の一例です。ほかにもやるべきことはたくさんあります。
病棟看護師って、やるべきことはたくさんあります!!ただ、看護師としてのスキルアップは他の場所よりもいろんな学びがあるのは間違いありません。
病棟看護師として働くメリット・デメリット
病棟看護師として勤務するメリットとデメリットについても解説します。
転職をしてから失敗しないように、メリットとデメリットを理解しておくことで、自分がまなぶべきことが明確になりますよね。
メリット
- 一般的な看護スキルがトータル的に身につく。
- 一般病棟での経験値があると転職に有利になる
- 急変対応や看取りのケアを学ぶことができる
- 病棟診療科で学ぶべきスキルがみにつく。
- 夜勤があるため外来よりも給料が高くなる
- 他職種とのチームワーク力が身につく。
看護師の転職求人サイトで圧倒的に多い求人は一般病棟の看護師としての求人です。そのため、一般病棟を経験しておくことと次に働きたい職場がみつかったとしても転職に有利になりますし、人生の中で一度は経験すべき場所だと思っています。
一般病棟ではないと、みにつかない看護・技術はおおくあります。
病棟看護師として勤務する方が多いため、トータル的に多くのことを学ぶことができ、給料も外来に比べてかなり高くなります。どの診療科で働いていたとしても、一般病棟での経験は本当に強いです。
デメリット
- 病院や病棟によっては帰りが遅くなることもある!
- 家庭との両立がはかりにくいことがある。
- 病院によっては、院内異動がある。
病棟看護師を経験したことがない方は、デメリットも理解しておくとよいです。ちなみに、デメリットは、帰りが遅くなってしまう可能性があったり、子供が小さい場合家庭との両立が大変になることがあります。また、病棟で慣れてきたころに院内異動などもあり、慣れない病棟に異動することもあります。
もし、家庭との両立をはかりたいという方や、子供が小さいため早く帰りたいという方は、残業が少ない一般病棟への転職をする方法もありますので、覚えておきましょう。スキルを磨きながら、家庭との両立をはかることができます。
病院や働く診療科によっても看護師の仕事内容は大きく異なりなす!
看護師の仕事内容をさきほど紹介しました。しかし、覚えるべき仕事内容はこれ以外にも実際多くあります。
それは、病院や配属される診療科によっても、看護師のやべるき仕事内容は大きく異なります。
診療科ごとで仕事内容を確認したい方は、以下の記事もチェックしておいてください。
呼吸器内科・外科の病棟看護師の仕事内容
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産科・婦人科病棟の看護師の仕事内容
皮膚科病棟の看護師の仕事内容
精神科病棟の看護師の仕事内容
眼科病棟看護師の仕事内容
病棟や診療科ごとで看護師の仕事内容がおおきくかわるので、働きたい病棟があれば、事前にどんな病棟なのかチェックしておきましょう。
まとめ
今回は一般的な病棟看護師における仕事内容についてフォーカスしてお伝えしました。これから、転職を検討されれている方の参考になれば幸いです!