- 循環器病棟への転職を検討している。
- 循環器の病棟では看護師ってどんな事をしているの？
今回は、循環器病棟への転職を検討されている方向けに、循環器病棟の看護師の仕事内容について解説します。
ナスコスキルアップしたい！心電図波形や急変対応が苦手だけど、循環器の病棟で働きたい。わたしにも仕事できるかな。
ナスメン君スキルアップ可能な診療科です。
当サイトは看護師の転職を検討されている方向けの内容です。転職サイトを利用した体験談をもとに、今よりももっと自分らしく働く方法を発信しています。
- 『転職したいけど、うまく転職できるかどうか不安です』
- 『いまよりも、少しでもよい職場で働きたいです』
- 『ブラックからホワイトへ転職したいです』
そんな方向けに解説していきます。
循環器内科は心血管系にかかわる診療科です。
心臓は、全身に血液を送り出すポンプの作用があります。脳、各臓器への細胞に血流が流れますので、身体の中でも重要臓器の一つであると言えます。心臓血管系については苦手意識を持つ看護師も多いですが、心臓血管系の事を理解しておくと、他の診療科へいったときや、転職をする場合、どこの病院でも重宝される傾向にあると言えます。
しかし、積極的に多くの事を勉強していかなければならない診療科でもあるため、自ら進んで学習する姿勢がもとめられます。
循環器内科の仕事内容を記事にしていますので、これから転職を考えている方は参考にしてみてください。
特に、心電図波形に強くなりたい。スキルアップをしたい。という看護師は循環器への転職はおすすめの病棟です。
循環器内科の特徴
循環器の病棟の特徴としては、主に、心臓や血管系を治療・管理がメインとなります。
心臓疾患は、生命維持にとても重要な役割を担う診療科なので、他の診療科に比べて容態が変化することも多く、急変場面に出会うことも少なくありません。心臓疾患を抱える高齢者は多く、重症な患者さんが多いのも特徴の一つだと思います。
心疾患を疑われてから診断をするための検査から、治療のためのカテーテル検査、手術や治療まで行われています。
難易度の高い検査や外科的治療が必要となる場面もあり、全国的に見ても他の診療科に比べると循環器病棟は特に忙しい。のが特徴かと思います。
循環器病棟は、入院時から心電図モニターを装着して管理を必要が必要となる場合がほとんどです。
そのため、心電図波形を理解する事は看護師にとって必須の知識になります。心電図の波形は正常なのか異常なのか、不整脈の有無、緊急を要する波形なのかどうか、等、様々な波形を理解することが必要となるため自分で進んで勉強しなければいません。心電図モニターの数も他の病棟に比べて多く配置されており、その分アラームも、常時鳴っている場合が多いです。
大変な病棟とは言われていますが、得られる知識も多くスキルアップしたい看護師さんにはおすすめの診療科です。
循環器内科の看護師の仕事内容
循環器科の看護師の仕事内容は、外来と病棟で分かれます。
外来では診察の補助や、患者への対応が主な業務になります。
病棟では、日常生活援助から医師の診療の補助含めて多数の業務があります。具体的には、体位変換、点滴、採血、食事や排泄の介助、配薬などの業務があります。心臓エコーの介助や、12誘導心電図などの業務を行う事もあります。
その他、（外科の場合）手術を行う患者さんの場合は、術前管理や術後の管理なども行っていきます。創部の観察、ドレーンからの出血量、バイタルサイン、意識レベルの観察が看護業務としてあげられます。
循環器で働く看護師に求められるスキル
どんな診療科でも必要なスキルだと言えますが、特に循環器で必要なスキルについてお話しします。
迅速な判断力・対応力が必要！
循環器病棟の看護師に求められる必要なスキルとしては、迅速な判断力や対応力です。
特に臨時手術や、緊急カテーテル検査など、迅速な対応力が求められることも多く、緊急的な場面が多いかと思います。その時に、看護師が、『ボッっと』していては、命とりになることもあるので、手術室や検査室にスムーズに搬送したり、苦痛なく検査ができるよう介助する対応力が求められます。
心電図波形を読み解く力が必要！
心電図の波形を読み解く力は必須スキルです！
心電図波形を見る機会は多く、どんな波形なのか、緊急を要するのか、経過をみて問題なさそうか、正常であるのかの判断する力が求められます。いろんな事例の波形を目にすることが多い分、勉強が必要になります。
心電図に対して、苦手意識をもつ看護師は多いですが、心電図の事を深く勉強できる。というメリットがあります。
循環器内科で働いてみて看護師が大変だと感じる業務は？
循環器病棟で、大変だと感じている業務の中で多いのは、臨時の入院・臨時の手術・緊急カテーテル治療などが多いといわれています。緊急でおこなう場合は、あらかじめ準備できていない場合が多いため、準備などで忙しいという看護師さんは多いです。
他にも入院や退院が多くて事務手続きが大変だと感じているという方も多くいます。入退院が多い病院では、入院案内やサマリー業務などの増えますので、看護師の負担はその分大きくなります。
すべての病院が忙しいとは限りませんが、全体的にみて忙しい傾向にある事は間違いありません。
他にも、循環器病棟では勉強する事は多数あるので、家に帰ってからでも勉強をする時間をつくる事も大切です。自ら進んで色々な事を学びたいという姿勢が必要です。
循環器病棟の看護師の給料と残業について
循環器病棟に勤務している看護師の給料は、他の診療科に比べて全体的に給与が高い傾向にあると言えます。
その理由としては、臨時的な入院や検査・手術も多く、残業時間が必然的に多くなるからです。結果的に給与も高い傾向にあると言えます。
総合病院内に循環器の診療科がある場合、給与自体は病院単位であると考えられるため他の診療科とあまりかわならい、かと思います。ただし、残業時間が長いため、給料は高くなる場合が多いです。
循環器を得意とした単科の病院もあり、私の知っている病院ではびっくりするぐらい高給与を貰っている看護師もいます。
ナスコそんなにもらっているの？
ナスメン君病院を直接伝えることはできませんが、かなり高給与待遇の病院が多いのが特徴です！！
給料がよい。ということはそれなりに大変なこともあると理解しておきましょう。
循環器を辞めた看護師の理由とは？？
仕事が忙しくプライベートな時間がない！
病院のシステムや勤務形態、手術件数や検査件数によって、忙しさ。というのは病院単位で異なります。
ただ、全国的に見ても循環器だけでみると、他の診療科に比べて忙しく残業が多いと言えます。そのため、自分のプライベートを優先したいと考えている人は、働いていたけど辞めてしまった。という方はいます。
大変であっても積極的に勉強したい。学びたい事が多い。という看護師の場合は仕事を辞めず続けて働いています。夜間常時、カテーテル検査や手術を行っている病院は、日勤帯で対応する所もあるため、早く帰る事はむずかしいでしょう。
急変対応がおおくて疲れてしまった！
とにかく緊張感があって忙しい！というのが循環器病棟の特徴ではないかと思います。
モニターを常に監視して、波形の変化などを理解していなければいけません。心不全が悪化して血圧が低下した。心肺停止してCPAを行った。薬剤治療や除細動が必要になった。というケースに出会う場面も多いと言えます。
急変場面はどこの病棟でもおこりえることですが、看護師に与える影響としてはストレスと感じてしまうことがあります。
そこでも、やりがい。勉強のため。成長のため。患者さんのため。と看護師としての何らかの思いがあれば、急変対応が苦痛と感じる事は少ないと思います。
循環器病棟のやりがいや向いている看護師ってどんな人？
以下、やりたい事があると思う看護師にはオススメできる診療科です。
- 心臓の解剖生理をもう一度深く学びたい。
- 心臓疾患について深く学びたい。
- 臨時手術や緊急場面ですぐに対応できる看護師になりたい。
- BLS、ACLSなどを蘇生処置について学びたい。
- 心電図の波形に強くなりたい。異常か正常か理解したい。
循環器病棟は、急変対応や臨機応変に対応する能力が求められます。一般的には大変だ。と感じられる業務に対しても、前向きにとらえ、常に学びたい。という気持ちが大切になってきます。学習意欲の高い看護師は、やりがいを感じる事ができると思います。
そして、初めは大変だと思いますが、少しづつ忙しい対応にも慣れてくると思いますので、看護師人生の中で循環器を経験すると資産（知識や技術としての）になると思っています。
常に勉強する事が自分のスキルアップだ。と感じる事ができる人は循環器に向いていると思います。
なんといっても、循環器病棟で勤務する事で、看護師として成長する事は間違いありません。急変への対応や、心電図を読み解く力、というのは、勉強や経験を重ねる事で深く理解できるようになります。
循環器病棟に転職する前に看護師が考えておく事！
ナスメン君転職前に、一度考えおくとよいです。
循環器への病院・病棟に転職したいと考えている方は少し考えていくべき事について触れておきます。
・既卒者の場合、即戦力を求められることが多いです。そのため働いてからもそれ相応の勉強が必要となる！
・ICUやHCU,循環器病棟経験者であれば、転職で優遇されるケースが多い。
・とにかく循環器病棟は、残業時間がおおくなるケースが多いため給料アップする場合が多い。
・スキルアップしたい方は、おすすめです！
循環器病棟の看護師として転職を考えているけど、実際に働けるかどうか不安だ！
循環器での経験がないけど、自分の経験やスキルで働けるのかな？そんな疑問に思う方は多いでしょう。
実際には、循環器病棟へ転職する場合、経験者や経験値が高い方を優遇するケースが多いかと思います。それは、採用側として経験者を求めているケースが多いからです。経験者は即戦力になるので、採用しやすいという実情があるでしょう。また、患者さんの安全を守るためにもスキルが高い方を採用したい気持ちはわかりますよね。
しかし、未経験者だってやる気があれば、転職は可能です。ただ、病院側がどこまでのスキルを求めているか、どうか？というのは病院単位で異なってくるので、実際にはアドバイザーに相談してみるありません。循環器病棟でも、実際に未経験者でも働きやすい病棟だったり、手術もバリバリ行っている病棟では求められるスキルが違うからです。
転職サイトでは、自分のスキルや経験にあった循環器病棟への転職先を探すことが可能なので、一度相談してみることをお勧めします。
