- 脳神経内科・外科の看護師の仕事内容について知りたい。
- 脳神経の分野への転職を検討している。
脳神経の分野に転職を検討している方向けに、仕事内容を解説します。
ナスコ脳神経内科に興味があるけど、実際にはどんな仕事をするの？？自分でも働けるかな？？
ナスメン君他の病棟に比べて重症度や介護はやや高い傾向にありますが、やりがいのある診療科の1つです。
当サイトは看護師の転職を検討されている方向けの内容です。転職サイトを利用した体験談をもとに、今よりももっと自分らしく働く方法を発信しています。
- 『転職したいけど、うまく転職できるかどうか不安です』
- 『いまよりも、少しでもよい職場で働きたいです』
- 『ブラックからホワイトへ転職したいです』
そんな方向けに解説していきます。
脳神経外科・内科の特徴
脳神経外科・内科は、脳血管疾患の治療やケアを行うための診療科です。
脳は、人間の生命活動に重要な臓器であると言えますので、脳神経外科の看護師に求められる能力は高くなります。一刻を争う場面も少なからずあるため、緊急性の高い場面に出会う場面もあり判断を求められることもあるかと思います。また、脳の症状により、意識状態が低下している患者さんも多く、日常生活においてケアが必要となる場合が多く、看護師としても体力が基本となる診療科です。
脳神経外科の特徴
脳神経外科は、脳分野の術前・術後の管理・ケアがメインとなります。そのほか、一般病棟と同じように日常生活援助の管理・ケアが必要になります。
脳神経内科の特徴
内科では、血圧コントロールやリハビリテーションや日常生活のケアが多いです。
脳神経外科の看護師の仕事内容
手術が必要となるケースもあり、手術室に急遽、搬送する事もあります。そのため、術前や術後の管理の事なども理解していかなければなりません。
意識の変容により寝たきりの方も多く、基本的には日常生活全般において介助が必要となる場合が多いです。生活援助（経管栄養・体位変換・保清など）や観察（点滴、心電図のモニター管理、動脈や頭蓋内圧モニターなどのルート類の管理）なども多く、他の診療科に比べて介護度が高い傾向にあると言えます。
脳神経外科の看護師に求められる必要な知識や技術
脳神経疾患を発症した患者さんは、意識の変調をきたしている事が多いため、急性期では意識の状態含めて、バイタルサインの観察が重要になってきます。
病院によっては、脳梗塞発症後の治療であるrt-PA（アルテプラーゼ）療法を行っている場合もあるため、基本的な知識は必要になります。その他、意識の観察（意識レベルJCS、GCS）や、MMT（筋力テスト）、神経所見、頭蓋内圧更亢進症状の有無、高次機能障害など基本的な知識を学習していきます。
これらの知識を理解していると他の診療科でも使える観察力と洞察力を学ぶ事ができるようになります。
頭部CTや頭部MRIの検査は日常的に行われているため、看護師も普段から画像をみる機会は多くなります。そのため、診断するのは医師の仕事ですが、頭部の画像をみる事が多い看護師も頭の画像検査に詳しくなることもあります。頭部CTをみて「ここの部位が白くなっているから、今こういった症状がでているんだ。」とか、実際の画像と今出現している症状を比べると、理解がふかまります。
また、脳神経領域では、脳の領域だけではなく、その他の全身管理についても学ぶ事もできます。生活援助の場面が多く、経鼻経管栄養の知識、体位交換や入浴の技術など看護師において基本的なスキルが必須となります。
意思疎通がうまくはかれないという患者さんもいるため、コミュニケーションを上手くとれないもどかしさもでてくる事もあるかと思います。患者さんの訴えを表情や手振り身振りで理解してく必要があるかと思います。
脳神経外科の看護師が感じる大変な所とは？？
介護度は他の診療科に比べて高いところが大変だと感じる！
寝たきり患者も多くいるため、介護度が高く看護師の身体の負担も大きいと言われています。どの仕事も体力は必要ですが、脳神経の領域では特に体力は必須要素となります。
残業も比較的多く帰りが遅くなることも！！
手術を行っている病院では、帰りが遅くなることもあります。
病院によっては、夜遅くまで手術治療をしているところも多くあります。そのため、帰りが遅い。といった事も少なくありません。プライベートを優先したい看護師さんの場合は、脳神経外科は結構たいへんかもしれません。
脳神経外科の看護師の給料と残業について
他の診療科に比べると、脳神経領域の看護師さんの給料は、やや高めの傾向にあります。
高い理由としては、残業時間が多い傾向（もしくは長い。）にあるため、残業代がしっかりでる病院であれば、基本的には看護師の給料は高くなる傾向にあると考えています。
脳神経外科を看護師が辞めた理由とは？？
私が友人から実際に聞いた「辞めた理由」には以下のものが該当しています。
残業が多くて仕事をやめた。
新卒から脳外科で働いていると、忙しい。というのは当たり前になってそこまで気にならない。と友人は話していました。
そして、ほんとどの方は、やりがいがある。楽しい。と感じているという話はよく耳にします。
ですが、自分の時間を優先したいと思う看護師さんや、家庭をもちで子供がまだ小さい場合は、帰りが遅くなってしまうこともあるため、残業時間がおおくて辞めた。というケースは多いです。
肉体的な疲労感は多く辞めてしまった。
介護度が高くなる傾向にある脳神経領域では、看護師の身体の負担も決して軽いものではありません。
介護の負担が大きく腰をいためてしまって、介護できない。という看護師さんもみたことがあります。
脳神経領域のやりがいや向いている看護師とは！？
脳神経領域の看護師は、いろいろなことを学習しなければいけません。そのため、学習に対して意欲的な方はおすすめな診療科だと思っています。
- 脳の解剖生理や、脳疾患について学びたい。
- 脳の領域について深く学びたい。
- 意識レベルやMMTの観察に強くなりたい。
- 動脈や頭蓋内圧モニターなどのルート類の管理を理解したい。
- 日常生活援助のケアにもっと深くかかわりたい。
- 患者が動けるようになり改善しているという実感を感じたい。
- 頭部CTやMRIの画像に強くなりたい。
上記にあてはまる方はおすすめの診療科です。
意識が改善して積極的にリハビリを行うようになると、いままで動けなかった方も、動けるようになることが、目に直接みてわかるようになります。そこにやりがいを感じる看護師は非常に多いです。（他の診療科よりも特に感じやすいと思います。）
勉強する事も多いため、日々勉強した積み重ねで看護師として成長できている。と感じる事ができる看護師はオススメできる診療科です。
看護師が脳神経外科に転職する前に考えておく事！
ナスメン君転職を考える前に一度チェックしよう！
・脳領域の分野を極めたい。という方にはおすすめの診療科です。
・脳診療科の分野は、看護師の基礎体力が必要ということも覚えておこう！
・比較的残業は多くなる傾向があるため、高い給料が欲しい。という方にはおすすめです！
脳神経外科で以前も働いた事がある。脳神経内科や外科の経験がある。という方は、転職に有利になるケースが非常に多いです。
病院側としても「即戦力」の人材を探しているケースがあります。よって、経験者はより有利に転職をすすめられる場合があります。
全く経験のない所からスタートする方もいますが、脳神経の領域は、勉強する姿勢が重要。という事は覚えておきましょう。
その他、年齢制限を設けている病院もあるそうですよ。
まとめ
脳神経に興味をもち勉強したいと思う看護師は多いです。しかし、脳診療科でいままで働いていなかったので、実際に働けるだろうか？？という悩みがあり積極的になれない方もいるかもしれません。
看護師の転職サイトでは、あなたの経歴やキャリアから、マッチした病院を探してくれますので、脳神経の領域にいってみたいな。と思ったときは相談してみることをお勧めします。
やはり、スキルアップしたい・給料は高いほうがいい・やりがいを感じる病棟であるのは間違いありません。
